Jun 6, 2013

近況報告

声に耳をすませ、脳内で反芻する。想いを汲み取ろうとしてみる。

自然と余計な声を遮断しようとしている自分がいる。今の僕には、どうしても聞こえてくる声すべてに耳をすませ、それらに潜む想いを汲み取ることができない。受け流せればよかった。それもできないので、一時的にTwitter、Facebook、そもそものところでiPhoneから離れています。

上記の「溢れる声、そして消化不良」というエントリーでも書いたように、少し前から「消化不良」気味でした。そんな経緯があって今のような生活に落ち着いてるわけなんですが、自分でも何が起こっているのかよくわからないところがあります。ですが、なんかできそうなんで、もうすこしこのままでいようと思います。

あの人、この人へ
・卒論は順調です。御心配ありがとうございます。
・月曜日、火曜日の午後は基本的に働いてます。ですので、電話もLINEも返せません。
SUNDAYもぼちぼちやっていきます。
・暑くなってきたら、前々から考えていたベトナムに行ってきます。

行き場を失くした声―その1―

最近は、意識的に聞こえてくる声に耳を傾けています。印象的だったものをいくつかここにあげておこうと思います。形になる前の生の声を。

Stress

「たぶんこんなアタシも働くんだろうな、って思う。ある程度かっこよくて、真面目に働いてくれる彼氏をつくって、ある程度お金をかけて結婚式をあげんの。高校時代の友達を何人か、あとは今のクラスの子でもよんでさ。それで、年の割にはカワイイ奥さんになる。そんなこといってらんないんだろーな、とは思ってる。アタシも就活して、旅行会社にでも勤めるんだろーな、って。でも、なんかしっくりこないんだよね。」

「学生は悪くないでしょ。彼らも大変だよ。もう40だからなんとなくなんだけど、わかる。」

「はっきり言って、これからのこととか考えてない。とりあえず就職はしとかないとって思ってるから、ってだけ。親も心配するだろうし。なんとか内定はもらえたし、卒業まで遊べるだけ遊びたいな。働きだしたら時間取れないだろうし。」

「院に行きたいんだ、なんて言ってくる子がこの時期になると毎年何人かいるんだけど、よっぽどのことがない限りは、やめときなさい、って言うようにしてるのよ。アタシも子を持つ親だから、自分の子どもが人文系の大学院に行きたいなんて言ってきたら、親がどんな風に思うか考えちゃうのよ。才能を摘んでるのかもしれないけど、人生を棒に振るかもしれないのよ。アタシらの頃とは、やっぱり時代がちがうわよ。」

「就活ねぇ(遠くを見ながら)、とりあえず今はしない。というか、そんなこと考える余裕がない。学問を楽しもうと思ったらさ、ある程度の基礎が必要だと思うんだ。最近やっと学問がおもしろいなぁって思えるようになってきたとこ。だからまだ働くとか、考えられないってのが正直なところ。」

「自分のことでいっぱいいっぱいだよ。もちろん授業はしっかりやるよ。でも、学生ひとりひとりの卒業後の進路のことなんかかまってやれない。」

「夢なんて持ったことないよ。オレみたいなヤツばっかだと思う。若いから何でもできるのかもしれないけど、なんもしたくないんだよね。でっかいキャンパスがあっても、絵の具がなけりゃなんもないのと同じだよ。とりあえず最低限暮らせるようにはなりたい。」

Jun 2, 2013

【読書】『桐島、部活やめるってよ』



チャットモンチーと『ジョゼと虎と魚たち』
引用が所々にあった。チャットモンチー、aiko、大塚愛、『ジョゼと虎と魚たち』。チャットモンチーの作品の持つ世界観、あるいは『ジョゼと虎と魚たち』の有するそれ。どれも僕には身近なものではなかったです。しかし、それは高校生っぽかったわけで。チャットモンチーも聴かないし、『ジョゼと虎と魚たち』も観ていない。僕はもう高校生ではないんです。だからこそ、そんな固有名詞たちが「高校生っぽい」と感じたのかもしれません。

世界としての学校
中学生、高校生の頃、「学校」は世界である。外に向いていく想いはその世界から抜け出すことを許さない。

「椅子を蹴り倒し席を立てる日を日を日を日を日を願ってた」(鬼束ちひろ『シャイン』)

鬼束ちひろはそんな風に歌う。学校という世界から抜け出すことを願うのは、そこから容易には抜け出せないからではないでしょうか。しかし、そんな「世界」もいずれは終わりを迎える。あると思っていた鎖が存在していないことを知る日が来る。抜け出すことを願うものがいれば、終わりを告げようとする「世界」に不安を覚える者もいるんでしょう。そういう感じがいい具合に描かれているのではないかと。僕なんかは、その感じが読んでいて最も楽しかった。

さいごに
少し前に映画化されてましたよね。

なんだか評判が良い様子なので、そっちもそのうちみようかと思ってます。でも、この予告編を見る限りは、原作とは別物なんですかね。そんなところも楽しみにしながら、近いうちにでも。


偏見に満ちた評価:★★★☆☆


Jun 1, 2013

溢れる声、そして消化不良


そんなことを感じてしまう。なんとなく辛いといった感じ。

Information Overkill...
溢れる情報。容易に届けることができるようになった声。役に立つ、背中を押してくれるような、そんな類いのものばかりではなく、伝染する憂鬱、傷のつけ合いの類も少なくはない。消化しきれない情報によって陥る消化不良。だからといって声を遮断することはむずかしい。どうにかして対処する必要があると思う。

writing in her journal
僕は、「書く」ことで「吐く」。今までよりも少しだけ聞こえてくる声から距離をとる。そして、残った声たちに想いを馳せる。ブログであったり、手書きであったりを通して。それは、あくまでひとつの方法であって、正解であるかはちょっとよくわからない。少なくとも、多少なりとも気は楽になったりもする。そんな気がする。