Mar 30, 2012

言葉で伝えること

Languages
私たちが他者に何かを伝えようとするとき、方法はたくさんあります。
「言葉」もそのうちのひとつです。

だからといって「言葉」がいつも最も理にかなった方法かと言われれば、僕はそうだとは断言はできません。場合によっては、目であったり、それも含めた表情であったりが「言葉」なんかよりも多くを語ることがあります。

そして、「言葉」で伝える場合には、ひとつひとつの言葉に対する感じ方も個人によって少しずつ違ってくるでしょう。また、私たちがそもそも伝えるのに必要な単語であったりを十分に持ち合わせていない可能性だってあるでしょう。

しかし、それでも僕は「言葉」を使って、口に出して伝えたいと思ってしまいます。

僕は高校時代の約半分をヴァージニアというアメリカの東海岸にある州で過ごしました。当時、僕のまわりの人々は"Thank you"はもちろんのこと、"I love you"や"I got your back"といった言葉を日常的に当然のように口に出していました。もちろん、僕もそうでした。そして、ときどきそんな風に暮していたことがとても恋しくなります。シンプルに口に出すことで、しっかりとした形で相手に好意を伝え、相手から好意を受け取ること。

Funeral of RUC Police Officer Martin Vance

人生は恐ろしいことに、何の予兆もなしに終わりを迎えてしまう可能性を秘めています。それは、3.11といったような天災によるものであったり、9.11のような人災によるものであったりします。もしかすると、交通事故であったりするかもしれません。

Saying Good-bye to Lenny

人がいなくなってしまうときに、恥ずかしいといった感情はおそらく消えてしまうでしょう。しかし、そういった感情のせいで普段の生活のなかで伝えられなかった、伝わっていたかわからない大切な気持ちは、どうなってしまうのでしょうか。おそらく、最も、というか唯一の後悔することになってしまうのではないでしょうか。

だとしたら、僕は「恥ずかしい」なんていう気持ちは、捨ててしまい、大切な人たちに伝えるべきことはしっかりと口に出して伝えていきたい。

Mar 29, 2012

何かを生み出してくこと

消費だけの生活から、少しでも何かを「生み出せる」ようになりたい。

そんなことを最近よく思います。

バーガーキング

現代社会に生きている限り、僕たちは人間同士の「繋がり」の中から逃れることはできないでしょう。僕たちが生活の中で使う物はすべて誰かが生産したものです。たとえばファーストフード店のハンバーガー、そこにあるスマートフォンやパソコン。個々の素材(部品)を製造する人、それを調理する(組み立てる)人、もしくは実際の商品を運ぶ人、それを販売する人といった、挙げればきりがない「生産」のおかげで、僕たちは初めて「消費」することができているわけですよね。だとしたら、「消費」ばかりしている僕のような人間には、自分は何を「生産」できるのかという問いが生まれてきました。


吉野源三郎氏の『君たちはどう生きるか』。僕がこの本を初めて読んだのは中学生のときだったと思います。当時なかなかの衝撃を受け、その時から今までに何度も読み返してきました。この本、すごく読みやすいのですが、ものすごく大切な問いかけを読者に投げかけてきます。その中のひとつが人生における「消費」と「生産」に関するものです。当時の僕は「おまえは何を生み出しているのか?」の問いに対して、「おそらく何も生み出していない。でも、自分に何ができるのかは見当もつかない。」といったような状態だったと思います。

動機、理由、そこから得れるものを抜きにして考えれば、おそらく微々たるレベルでの「生産」は多くの人にとって可能だと思います。たとえば、アクセサリーを作って販売する、曲を作る、なんらかのサービスを提供する、イベントを企画するなど「生産」の形はたくさんあるでしょう。

では、今の僕は、果たして何かを「生産」できているのでしょうか。
結論からいえば、本当に微々なレベルでの「生産」は行っているのではないかと思います。アルバイトで英語を教えたり、外国人の方に日本語を教えたりしていますが、これも一種の「生産」行為であると思います。または、読者が一人でもいてくれる場合は、ブログだって一種の「生産」行為ではないでしょうか。また、現在僕が行っている英語ディスカッションの集まりも「生産」と呼べるレベルにまでもっていきたいと考えてます。

「生産」に関しては、その行為自体に加えて「動機」や「結果として求めるもの」(金になる、ならない)などの要因が絡んできます。さらに、「消費」をする際には、多くの場合、「通貨」が必要にもなってきますので、「消費」と「生産」的行為とは切っても切り離せないところがあります。これは「働くこと」とも大きく関係している問題です。どうやら学生の僕はこのことをもっと突き詰めて考えていかなくちゃいけないようです。

Mar 10, 2012

『IN TIME』と『Extremely Loud & Incredibly Close』をみました

先日、ふたつの映画を見てきました。

一本目は『TIME』です。


あらすじをかるく。
25歳になると人類の体の成長は止まり、そこからは自分の時間がなくなると死ぬという世界。私たちの世界での「お金」が「時間」になっている世界です。豊かなものは莫大な「時間」を所持し、貧しいものは毎日の労働でわずかな「時間」を稼ぎながら、その日暮らしの生活を送るといった感じです。貧しい生活を送る主人公のウィル。彼はとあることで100年という莫大な時間をある男から授かります。

普段こういう種類の映画はあまりみないのですが、宣伝がすごくよかったのでみてきました。おもしろかったです。ただし、何点か「あれ?」と思った箇所がありました。ウィルの父親は誰(どんな人物)だったのか。そもそもなぜタイムキーパーたちはあそこまでウィルを執拗に追ったのか(おそらくここに何らかの形でウィルの父親が関係してるのでは、と思います)。そういうところをもうちょっと詳しく描いてくれてればもっと楽しめたんじゃないかと思います。

まさに「時は金なり」な世界。でも、本質的には現代社会と何ら変わりない世界なんですよね。お金という実体があるものか、時間という形のないものなのかの違いだけで。少数の裕福な層が存在する一方で、多くの貧困労働者層がいる。
なかなかおもしろかったです。


続いて『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』


これは前々からみたかったこともあり、かなり楽しめました。
まぁ、トム・ハンクスとスティーブン・ダルドリーのタッグということもあり、ハズレにはならないだろうなとは思ってましたが。

9.11のときに父親を亡くした少年の心の葛藤を描いています。ひょんなことから亡き父親が残した謎の鍵が入った封筒をみつけたオスカー少年。その封筒には「Black」という名前だけが記されていました。そして、その鍵に合う鍵穴を見つけるためにニューヨーク中のブラックさんに会いに行くと決めたオスカー。

正直に言うと、前半は少し退屈してしましました。しかし、後半の巻き返しがすごかった。気づけばウルウルしていました。大切な人を亡くした際に、その事実とどう向き合い、それを受け入れるのか。いい映画でした。

Mar 2, 2012

English Jam

最近、個人的にいくつかのプロジェクトを企画、そして実行に移していこうと奮闘しているのですが、今日はそのうちのひとつである"English Jam"が形になってきているので、現時点でまとまっていることを簡単に書いていきたいと思います。

Panton Discussion 1,RP

・週2回(土日)開催。e_jam_hcj@yahoo.co.jpにメールしていただき、参加したい日時を教えてもらえれば、好きな時に参加できます。

・毎回、6人以上参加者が集まった段階で場所を予約します。

・八王子市内での開催。メインとなる会場は、土曜日は北野市民センター。日曜日は中央大学多摩キャンパス

・1回約3時間の二部構成。前半は英会話を中心としたもの。後半はTEDから毎週一本トピック動画を決め、それをテーマとして用いながら英語でのディスカッション、プレゼンを行う。

・基本的に無料で参加できます。

第一週目(3月24日、25日)、第二週目(3/31(土)4/1(日))は無事終えることができました。次回は4/7(土)4/8(日)に中央大学多摩キャンパスで開催します(詳細についてはチラシ記載のアドレスにご連絡ください)。英検準1級や2級、TOEIC700, 800点持ってるけど英語をうまく使えない。留学後の英語力の維持したい。留学に向けて使える英語を身につけたい。そんなかたに参加してもらいたいです。現在参加予定の方はそういった想いを持った大学生、大学院生が中心です。しかし、参加者の方の年齢は問いません。社会人や高校生の方にも参加していただきたいです。また、「英語でのディスカッションとか難しそう…」「英語力に不安がある」そんな方でも、英語を本気で身につけたい方なら大歓迎です。参加していただければ、教材や勉強方法などを紹介していく形でサポートしていきます。

追加事項:

現段階では、週2回(土日)の日中の開催ですが、希望者が何人かいたので、土日のどちらかの夜(19:30~21:30ぐらい)にTEDを用いたディスカッションを行うほうだけの開催も考えています。ただし、これは夜間の参加希望者が6人以上集まったときにだけやっていきます。おそらく月に1回ぐらいになると思います。


(English Jamのために友人の@Ythebassmanに協力してもらい作ったチラシです。)

興味のある方はチラシにあるアドレスにメールしてもらえれば詳しく説明します。

また、このイベントのツイッターのアカウントもありますのでよろしくお願いします。(@e_jam_hcj)